はじめましてのこんにちわ
アートを愛してやまないQと申します。
ワタクシが今まで見てきた数々のアートな作品、
感銘を受けた多くの画家さん、イラストレーターさんたち。
もっとたくさんの方達に知ってもらいたいと思い立ち、ブログを立ち上げました。
毒っ気のある話や、意外に知られていないエピソードなどを盛り込んで、お届けしていきたいと思ってます。
まずは、旅に出る登場人物の紹介から〜
⚫︎オヤカタ
その名の通り、オヤカタ気質。おカニとはリアルマブダチ。
メガネずれてるだけあって、割と天然。
⚫︎おカニ
ドジっ子天然であるが、一生懸命。
以前、オヤカタと一緒にゲーム配信をしていたほのぼのキャラ。
⚫︎Q
絵をこよなく愛す、ここのアートガイド。
なぜかせんせーと呼ばれて、調子に乗ってる。
ワタクシも、もちろん天然www
とりあえずは、この天然3人からのスタートですが、おそらく変なのが増えていく予定ですww
気の抜けた感じの紹介でしたが、あまり堅苦しくなく進行していきたいんで、宜しくお願い致しますー。
それでは、記念すべき第1回目のアートな世界は、
ワタクシが絵に関心を持つきっかけとなったスペインの巨匠!
サルバドール・ダリの世界へ!
⚫︎サルバドール・ダリは スペイン フィゲラス出身の多才なる画家 1904年〜1989年 (84歳)
油彩、彫刻、版画などの他に、商業デザインや衣装のデザイン、舞台装置、映画制作などと、実に幅広く活動をしておられました。
中でも有名な作品が、溶けた時計の絵画(記憶の固執)ですかね〜
溶けたカマンベールチーズを見て発想を得た作品らしいですが、美術の教科書にも載ってたから、たぶん一度は目にしてるかもですね。
ダリはシュルレアリズム(超現実主義)という芸術活動から、夢や潜在意識などを絵にするという表現方法を身につけて、
かっちょいい作品を数々描いておられます。
⚫︎ダリは偏執狂的批判的方法(ダブルイメージ)という隠し絵の発案者でもあります。
1つの物に複数のイメージを重ねたり、あれがこれに見える、(雲の形が別の何かに見える的な)と言ったダブルイメージの作品が多数ありますので、よーく目を凝らして見ると、新たな発見があって面白いです〜
⚫︎さ〜てお次は、奇妙な生き物たちっ!
ダリの作品には変わった生き物たちが数々登場します。足がやたらと細く長い象とか、燃えているキリン、いっぱいの蟻とか他にもまだまだありますが、一部だけをご紹介いたします。
⚫︎アリ
幼い頃のダリが動物の死体に群がる蟻を見て、蟻=死を連想させると感じたみたいで、トラウマチックなモチーフとして度々登場致します。
⚫︎足が長い象
“宇宙象”というダリが作ったイコン聖像。
ダリは「欲望がほとんど見えない多関節の足」として、権力のシンボルである象の足を細長くして、強さと弱さの対比を表現したみたいです。
象が背負っているのはオベリスク(古代エジプトの記念碑のようなもの)というもんで、イタリアの彫刻家であるジャン・ロレンツォ・ベルニーニの彫刻(ミネルバ・オベリスク)から拝借してきた物みたいです。
⚫︎燃えるキリン
燃えてるキリンは、宇宙の終末を表現するモンスター、
とダリはおっしゃっておられます。
燃えるキリンの制作当時にスペイン内戦があり、悲しむ気持ちを表現したそうです。キリンが燃えてる発想とか、シュール過ぎて流石っすわ〜!
⚫︎引き出しのある女性像
身体中に引き出しがある女性は、女性の潜在意識を表してるみたいです。
女性の隠し持つたくさんの引き出し、、、
いったい何が入っているんでしょうか?
⚫︎お次は、ダリにとって必要不可欠だった奥さんでもありマネージメント役でもあった、ガラの紹介です。
ガラはダリより10歳年上で、ダリにとってはやるべきことを指示してくれるようなお母さん的存在でもあり、神格化した聖母のような存在でもあったみたいです。
ダリの作品に度々登場しますが、とにかくかっこよく描かれています。
しかしガラは自由奔放と言いましょうか、男遊びが過ぎましたね〜www
もともとダリの友人であったポール・エリュアールという詩人の奥さんだったんですが、ダリに乗り換えダリと結婚してからもエリュアールと個人的な付き合いがあったみたいです。
このほかにもシュルレアリズムのメンバーと3角関係で3人一緒に住んでたり、ミュージシャンとも色々あったり、さらに晩年にはダリに買ってもらったプボル城で、若い男をカネでモノ言わすというwww
こんなガラさんですが、ダリやシュルレアリストたちに多大な功績や影響力を残しているんで、本当に魅力があった人なんだろうなと思います。
ガラさん!あんたはすごいよwww
⚫︎それではお次は、数ある中からワタクシがお気に入りの作品を3点ほど、ご紹介いたします。
まずはこちらの1点目。
1936年にスペイン内乱があったんですが、その半年前から不安な気持ちを持っていたダリが描いた作品。なんとも言えない嵐の前の静けさというか、何かよからぬことが起こりそうな雰囲気が漂う感じ、、、
実際、半年後に内乱が勃発してしまうという、、、
言うても、ちゃっかりダリは避難なさってて無事でございましたですけどね。
⚫︎2点目は、ディズニーとの合作の短編アニメーション
1945年に、ダリとディズニー・スタジオのアーティスト、ジョン・ヘンチが、短編アニメーション『Destino』の共同制作を開始しました。
なんですが、、途中でディズニーカンパニーが第二次世界大戦による財政難になってしまい、テスト映像だけで中止にされちゃうんですね〜
もはやそんなものありましたっけぐらいの月日は流れ、1999年。。。
ウォルト・ディズニーの甥にあたるロイ・ディズニーが、なんと! まさかの制作再開!そして2003年に見事完成に至ったという。
まじっすかですよホントにww ですが、素晴らしい作品がこうやって観られるんですから良かったです〜。
この他にも ダリとルイス・ブニュエルが作った“アンダルシアの犬”という映画があるんですが、、ワタクシ的には気持ち悪くてオススメできませんので、(カミソリを目にxxとか)勇気あるお方はご自身で検索お願いしますww
⚫︎3点目は、ミレーの晩鐘の考古学的回想
この絵の元となる絵は、ダリが幼い頃に見て影響を受けた、巨匠ミレーの晩鐘と言う絵です。
夕暮れ時に教会から聞こえてくる鐘の音と共に祈りを捧げる2人の思いがひしひしと伝わってきて、すごくいい絵です〜。
ダリ的な解釈では、女性がカマキリで男性を食べるとか、2人の足元には亡くなった子供の棺が埋められてるとか、話を膨張したり、時にはホラを吹いたりしていたダリさんですから、マジな解釈はダリ本人にしかわからないのですが、ミレーの晩鐘の考古学的回想を見る限り、純粋にダリは自分の絵の中に取り込みたいほど晩鐘の絵が好きだったんじゃないかとワタクシは思っております。
ダリのこの絵、静寂感の中に垣間見えるダークな感じ、惚れ惚れするほど大好きですわ〜〜
そしてこの作品は、今の技術によって360度見渡せるVR映像になっていているです!画面を触ればぐる〜っと見渡せるんで、ぜひともダリの世界を体験して下さい!
*(画面を触って見渡せんのは、PCだけかもww)
⚫︎最後にスペインにある、ダリ劇場美術館の紹介で締めたいと思います。
この美術館は、ダリの生誕、終焉の地、スペインフィゲラスにありまして、古い劇場を改築して1974年にオープンしました。
外壁にはフィゲラスのパンや金色の人、デカい卵や頭にフランスパンつけた銅像などで装飾されていて、入る前からダリワールドで溢れております。
美術館正面には、ダリが尊敬していた哲学者のフラセスク・プジョルス像がお出迎え。
館内にも当然、あちこちにシュールなものがあります。
吹き抜けにある車の中は雨が降ってたり、
館内には、ダリの作品では有名な唇のソファーがあったり、
訳のわからんオブジェがあったりと、
脳内は、もはやラビリンスwww
車内で雨が降る車
メイ・ウエストの顔のシュルレアル・アパート
回顧的な女性の胸像
そして、ダリ美術館の一番大きいホールの真ん中には、
なんと!
ダリ本人が眠ってるお墓があります。
さらにあの、愛しきガラのプボル城の地下には、ガラのお墓、
そして隣には入ってないけどダリのお墓もww
ガラの横で眠りたかったダリ、しかし、自分の作品に囲まれたとこでも眠りたかったダリ。
2つも墓を作って欲張りじゃが、誰よりも素晴らしいとこで永眠できて、ダリさん、アンタホントに幸せだ〜よ〜
とまぁ、こんな感じの第1回目のブログでしたが、
いかがでしたでしょうか?
制作に割と時間がかかる為、遅めの更新となりますが
温かい目で見守っていただけたら幸いです。